自分の車でタクシー営業することはできますか?― マイカー営業の可否・必要な許可・違法になるケースを行政書士が徹底解説 ―

自分の車を使ってタクシー営業はできるの?
副業で人を乗せてお金をもらうのは違法?
ウーバーや白タクと何が違うの?

このような疑問をお持ちの方は非常に多く、特に近年は副業や個人事業への関心の高まりから、行政書士への相談も増えています。

結論から申し上げますと、原則として「自分の車で自由にタクシー営業をすること」はできません。
ただし、一定の条件を満たし、法律上の許可をきちんと取得すれば可能なケースもあります。

本記事では、

  • 自分の車でタクシー営業ができない理由
  • 違法になる「白タク」とは何か
  • 例外的に認められるケース
  • 必要な許可・資格・手続き
  • 東京都墨田区に住んでいる方の実例
  • 違反した場合の罰則

について、法律初心者の方にも分かるよう丁寧に解説します。


目次

そもそも「タクシー営業」とは何か?

まずは基本から確認しましょう。

タクシー営業の定義(法律用語の解説)

タクシー営業とは、
「自動車を使って有償(お金をもらって)で人を運送する事業」
のことをいいます。

これは「旅客自動車運送事業」と呼ばれ、
道路運送法という法律で厳しく規制されています。


【図解】タクシー営業のイメージ

乗客 ──(料金を支払う)──▶ 運転者
          ↑
     自動車を使用

✔ ポイント

  • お金をもらう
  • 人を乗せて移動させる
  • 継続的に行う

この3点がそろうと、**立派な「事業」**になります。


自分の車(マイカー)でタクシー営業はできる?

結論:原則できません

自家用車(白ナンバー)を使ってタクシー営業を行うことは、原則として違法です。

理由は簡単で、
**「タクシー営業には国土交通大臣の許可が必要」**だからです。


【表】タクシーと自家用車の違い

項目タクシー自家用車
ナンバープレート緑ナンバー白ナンバー
営業許可必要不可
有償運送可能原則不可
管理体制厳格自己管理

違法になる「白タク」とは?

白タクの意味(専門用語の補足)

白タクとは、
営業許可を受けていない自家用車(白ナンバー)で、有償で人を運送する行為
を指します。


白タクが違法な理由

道路運送法では、

許可を受けずに有償で人を運送してはならない

と明確に定められています。

つまり、

  • 自分の車
  • 知人や他人を乗せる
  • ガソリン代名目でもお金を受け取る

これらはすべて白タク行為に該当する可能性があります。


【実例】東京都墨田区在住Aさんの場合

墨田区在住のAさん(40代・会社員)は、
「休日だけ副業で人を乗せて稼げないか」と考え、

  • 自分の普通乗用車
  • SNSで乗客を募集
  • 1回3,000円で送迎

という形で活動していました。

結果として、
無許可営業(白タク)として指導対象となり、
最終的には営業停止と行政指導を受けることになりました。


白タクの罰則はどれくらい重い?

罰則内容

白タク行為を行った場合、以下の罰則があります。

内容罰則
無許可有償運送3年以下の懲役または300万円以下の罰金
常習・悪質車両使用停止・刑事告発

※知らなかった場合でも免責されません。


では「自分の車で営業できるケース」は一切ないの?

いいえ。
例外的に認められている制度も存在します。


① タクシー事業の許可を取得する方法

必要な許可

正式にタクシー営業を行うには、

一般乗用旅客自動車運送事業許可

を取得する必要があります。


許可取得のハードル

実は、この許可は個人が簡単に取れるものではありません

主な要件

  • 営業所・車庫の確保
  • 車両台数(原則複数台)
  • 運行管理者・整備管理者
  • 資金要件(数百万円以上)
  • 法令試験への合格

➡ 個人で「自分の車1台だけ」という形では、ほぼ不可能です。


② 自家用有償旅客運送(限定的)

制度の概要(専門用語の補足)

自家用有償旅客運送」とは、
地域の高齢者や交通弱者を支援する目的で、
自治体の登録を受けて行う運送です。


特徴

  • 営利目的不可
  • 地域限定
  • 誰でも利用できるわけではない

➡ 副業や個人ビジネス目的では使えません。


③ ライドシェアは日本で可能?

日本では、
一般的なライドシェア(海外型)は原則禁止です。

最近、一部地域で実証実験は行われていますが、

  • 一般人が自由に
  • 自分の車で
  • 料金をもらって

という形は、現時点では違法となるケースが大半です。


よくある誤解Q&A

Q1:ガソリン代だけならOK?

➡ 原則NGです。
実費であっても「反復・継続性」があれば違法と判断されます。


Q2:友人をたまに送るだけなら?

➡ 無償で、かつ一時的であれば問題ありません。
ただし、お礼として現金を受け取ると危険です。


Q3:副業で少しならバレない?

➡ 発覚リスクは非常に高いです。
SNS、通報、交通事故時の調査などで発覚するケースが多発しています。


まとめ|自分の車でタクシー営業は要注意

本記事のポイント整理

  • 自分の車でタクシー営業は原則不可
  • 無許可営業は「白タク」として違法
  • 罰則は非常に重い
  • 例外制度はあるが、営利目的では使えない
  • 始める前に必ず専門家へ相談が必要

行政書士に相談するメリット

  • 自分のケースが違法か合法か分かる
  • 必要な許可・届出を整理できる
  • 罰則リスクを未然に防げる

「知らなかった」では済まされないのが運送業の世界です。


🚗 自分の車で営業を考えている方へ

少しでも不安がある場合は、必ず事前に専門家へご相談ください。
富森行政書士事務所では、

  • タクシー・運送業許可の可否判断
  • 白タク該当性のチェック
  • 事業開始前の法的アドバイス

を行っております。

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詳しくは、富森行政書士事務所のお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。
適法かどうかを丁寧にご説明いたします。


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