帰化申請の手続きについて

帰化申請は、日本国籍を取得したい外国人が行う手続きで、法務省(地方出入国在留管理局ではなく、各地の法務局)で申請します。手続きは複雑で書類も多いため、行政書士に相談する人も多いです。

以下にわかりやすくまとめます👇


目次

1️⃣ 帰化の種類

種類概要
普通帰化一般的な帰化手続き。条件を満たせば申請可能
簡易帰化日本人と結婚して一定期間経過した場合など、条件が緩和される
特別帰化国際的な貢献者や特定の条件を満たす場合(例:日系人など)

2️⃣ 帰化できる条件(一般的な普通帰化)

  1. 住所条件
    • 日本に5年以上継続して住所があること
  2. 年齢・能力条件
    • 20歳以上で成年能力があること(未成年は親の同意必要)
  3. 素行が善良であること
    • 犯罪歴がない
    • 社会秩序を守って生活している
  4. 自活能力
    • 仕事や資産などで生計を立てられること
  5. 日本語能力
    • 日常会話や書類作成ができる程度
  6. 二重国籍の解消
    • 帰化後、日本国籍以外を持たないこと(国によっては手続きで調整)

3️⃣ 帰化申請に必要な書類(主なもの)

  • 帰化申請書・理由書
  • 戸籍謄本(本国・日本のもの)
  • 在留カード・パスポートのコピー
  • 住民票・課税証明書・納税証明書
  • 勤務先の証明書や給与明細
  • 日本語能力を示す書類(必要に応じて)
  • 犯罪経歴証明書(本国や日本でのもの)

※地域や状況によって追加書類が求められることがあります。


4️⃣ 申請の流れ

  1. 事前相談
    • 法務局に予約し、必要書類や条件の確認
  2. 書類準備
    • 本人や家族の書類、身分証明書、納税証明などを揃える
  3. 申請提出
    • 法務局に提出(面接・調査あり)
  4. 面接・家庭調査
    • 法務局職員が生活状況・素行・生計などを調査
  5. 審査
    • 通常、申請から許可まで 1年〜2年程度かかる
  6. 帰化許可・日本国籍取得
    • 許可書交付後、戸籍に登録され日本国籍を取得

5️⃣ 注意点

  • 虚偽の申請は絶対にNG → 不許可や将来の不利益につながる
  • 申請費用は基本無料 → ただし戸籍取得費用・翻訳費用などは自己負担
  • 手続き期間は長い → 書類不備や調査で延びることがある
  • 専門家に相談すると安心 → 行政書士や弁護士に依頼可能

6️⃣ まとめ

ステップ内容
1法務局で事前相談
2書類準備(戸籍・在留・納税など)
3申請提出
4面接・家庭調査
5審査(1〜2年程度)
6帰化許可・日本国籍取得

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この記事を書いた人

東京都行政書士会墨田支部所属の富森翔太です。
相続、許認可、会社設立等の業務を行なっています。
行政や法律に関する疑問や手続きについてわかりやすく発信していきます。

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