飲食店営業許可について

以下では、飲食店営業許可について、行政手続きの観点から丁寧に解説いたします。


◆ 飲食店営業許可とは

レストラン・居酒屋・カフェ等を営業する際に必要となる、食品衛生法に基づく許可です。
お客様に食品を提供する事業は、衛生管理・設備基準を満たす必要があるため、営業開始前に保健所の許可を受けなければなりません。


◆ どんな場合に必要?

食品を調理して提供する営業を行う場合は、基本的に飲食店営業許可が必要です。

  • 飲食店(和食、洋食、中華)
  • 居酒屋
  • カフェ
  • ラーメン店
  • 焼肉店
  • 飲食を伴うバー 等

◆ 必要な主な要件

  • 衛生責任者(食品衛生責任者)の設置
  • 厨房・水回り・手洗い設備などの基準
  • 飛沫防止等の衛生管理計画
  • 施設・建物構造が基準に合致していること

◆ 申請の流れ(一般例)

  1. 保健所に事前相談
  2. 図面提出(厨房レイアウト等)
  3. 書類提出
  4. 保健所による施設検査(現地確認)
  5. 許可証の交付
  6. 営業開始

※自治体によって細かな手続きは異なります。


◆ 追加の許可や届出が必要なことも

営業内容によっては、以下のような追加手続きが必要となります

  • 深夜酒類提供営業(バー等)
  • 飲食店営業許可の種類追加(喫茶・食肉・魚介等)
  • 風俗営業(キャバクラ等)

◆ 罰則・行政処分

無許可営業を行うと

  • 行政指導
  • 営業停止命令
  • 刑事罰

などの対象となります。


◆ 有効期間

従来は期限がありましたが、現在は許可の有効期限は廃止され、更新不要になっています
(ただし、変更があれば届出が必要です)。


◆ 行政書士が支援できること

  • 保健所との事前相談
  • 図面書類作成
  • 設備要件チェック
  • 食品衛生責任者講習手配
  • 関連許認可の確認(深夜酒類等)
  • 各種届出の代理

◆ 要点まとめ

要点内容
根拠法令食品衛生法
必要な場合調理した食品を提供する場合
必要な手続き保健所の許可
主な要件衛生責任者・厨房基準
有効期間更新不要(変更届は必要)

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この記事を書いた人

東京都行政書士会墨田支部所属の富森翔太です。
相続、許認可、会社設立等の業務を行なっています。
行政や法律に関する疑問や手続きについてわかりやすく発信していきます。

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