「内容証明郵便(ないようしょうめいゆうびん)」とは、
“いつ・誰が・誰に・どんな内容の手紙を送ったか” を郵便局が公的に証明してくれる郵便のことです。
つまり、
「確かにこの内容の文書を送った」
「相手に届いた」
という事実を証拠として残せる特別な郵便です。
目次
📌 内容証明郵便の目的
主に「トラブル防止」や「法的証拠を残す」ために使われます。
たとえば次のような場面👇
| 主な利用場面 | 目的 |
|---|---|
| 契約解除・解約の通知 | 契約をやめたい意思を正式に伝える |
| 借金の返済催促 | 返済期限や内容を明確に示す |
| 慰謝料・損害賠償の請求 | 相手に請求の意思を伝える |
| クーリングオフ | 法定期間内に通知した証拠を残す |
| 不動産・家賃トラブル | 通知や催告の証拠を残す |
🏢 どんな仕組み?
通常の手紙とは違い、内容証明郵便は次のように扱われます👇
- 同じ文書を3通作成
- 郵便局用
- 相手方(受取人)用
- 差出人(自分)用
- 郵便局が内容を確認・証明
- 相手に送付(書留扱いで配達)
- 郵便局と自分の手元に「同じ内容」が残る
📬つまり、後から「そんな手紙もらってない」「そんな内容じゃなかった」と言われても、
郵便局が証明してくれるという強力な証拠になります。
✍️ 書き方の基本ルール
- 1行20文字以内、1枚26行以内(※手書きでもOK)
- 消えるボールペンや鉛筆はNG(黒または青インクで)
- 書き間違えた場合は訂正印が必要
- 内容は法律的な表現でなくてもOK(ただし明確に)
📄 例:
○○年○月○日までに、未払いの代金○○円をお支払いください。
支払いがない場合は、法的措置を取らざるを得ません。
💰 費用の目安(2025年現在)
| 項目 | 金額(概算) |
|---|---|
| 内容証明料金 | 460円 |
| 書留料金 | 450円前後 |
| 郵便料金(定形25g以内) | 84円 |
| 合計 | 約1,000円前後 |
(※文書枚数が多いと追加料金)
⚖️ 内容証明の効果
- 相手にプレッシャーを与える(法的効力が強そうに見える)
- 裁判などで証拠として使える
- 期限・意思表示の証明が可能
ただし!
✖️「送るだけで法的に強制できる」わけではありません。
→ 相手が無視しても、実際に強制するには訴訟など別の手続きが必要です。
💡 行政書士・弁護士に依頼するメリット
内容証明は自分でも出せますが、
専門家に頼むと下記のメリットがあります👇
- 法的に有効な文面を作ってもらえる
- 感情的な文にならず、冷静で説得力ある内容にできる
- 相手に「専門家が関わっている」と伝わることで効果が高い
🔍 まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 「送った事実・内容・日付」を公的に証明 |
| 効果 | 証拠になる・相手に心理的プレッシャー |
| 費用 | 約1,000円前後 |
| 注意点 | 法的拘束力はない(訴訟で使える証拠) |
| 依頼先 | 行政書士・弁護士が代行可能 |


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