飲食店を始めたいけど、何をすればいいの?

飲食店を開業するには、単に「お店を作る」だけでなく、法律・許可・衛生・契約・資金など多くの手続きをクリアする必要があります。
順番に整理すると、ざっくり以下の流れです👇


目次

1️⃣ 事業計画を作る

  • 開業目的・コンセプト(和食、カフェ、バーなど)
  • ターゲット客層(学生向け、家族向けなど)
  • メニュー・提供方法(テイクアウト、イートイン)
  • 資金計画・損益計画
  • 立地・物件選び

💡 ポイント:収益計画が現実的かどうかを必ずシミュレーションすること。


2️⃣ 物件を探す

  • 飲食店向けの物件を探す(居抜き物件は初期費用が安い)
  • 保健所・消防署・建築基準法の確認
    • 厨房の広さや換気設備が基準を満たすか
    • 防火設備・避難経路の有無

3️⃣ 飲食店営業許可の取得

飲食店を開業するには、**保健所の「飲食店営業許可」**が必須です。
主な手順:

  1. 保健所で事前相談
  2. 設備・厨房の設計・施工
  3. 保健所の検査(衛生管理、設備基準、換気・水回りなど)
  4. 許可交付

※ 飲酒を提供する場合は、酒類販売許可も必要です(税務署申請)。


4️⃣ 会社設立・開業届

  • 個人事業:税務署に「個人事業の開業届」を提出
  • 法人:株式会社・合同会社の設立登記
  • 同時に「青色申告承認申請書」を提出すると節税可能

5️⃣ 保険・社会保険・労務

  • 従業員を雇う場合:
    • 雇用保険・労災保険
    • 健康保険・厚生年金
  • 労働条件通知書、就業規則の整備

6️⃣ その他の許可・届出(場合による)

内容必要なケース
深夜営業許可23時以降営業する場合
風俗営業許可キャバクラ・ガールズバーなどの場合
防火管理者の届出従業員が多い場合や収容人数が一定以上
食品衛生責任者の資格店長・責任者が必要(講習で取得可)

7️⃣ 開業準備

  • 内装工事・厨房機器の設置
  • 食材・備品の仕入れルート確保
  • メニュー作成・価格設定
  • 宣伝・集客(SNS・チラシ・広告)

8️⃣ 開業・運営

  • オープン後も、衛生管理・従業員教育・帳簿管理など継続的に実施
  • 売上・経費の記録を毎日つける
  • 定期的な保健所検査に対応

💡 まとめ:飲食店開業のステップ

  1. 事業計画作成
  2. 物件選び・契約
  3. 飲食店営業許可・必要な届出取得
  4. 法人設立 or 開業届
  5. 従業員・保険・労務整備
  6. その他の許可(酒類・深夜など)
  7. 内装・厨房・仕入れ準備
  8. 開業・運営

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この記事を書いた人

東京都行政書士会墨田支部所属の富森翔太です。
相続、許認可、会社設立等の業務を行なっています。
行政や法律に関する疑問や手続きについてわかりやすく発信していきます。

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