「相続が発生したとき(=家族などが亡くなったとき)」にやるべきことは、感情の整理も必要な中で、法的な期限付き手続きが多いため、順序立てて進めることが大事です。
以下で、時期ごとに分けてわかりやすく説明します👇
目次
🕊️【相続発生直後(死亡直後〜7日以内)】
① 死亡届の提出
- 提出期限:死亡から7日以内
- 提出先:亡くなった方の本籍地または死亡地の市区町村役場
- 提出者:同居の親族など
提出後、「火葬許可証」が発行され、葬儀・火葬ができます。
⚰️【葬儀・埋葬後(1〜2週間以内)】
② 健康保険・年金の手続き
- 国民健康保険 → 市区町村役場で資格喪失届
- 社会保険(会社員) → 勤務先で手続き
- 年金受給者 → 年金事務所へ「年金受給停止届」提出
③ 光熱費・公共料金・携帯・SNSなどの解約・名義変更
- 名義人が亡くなったままだと、後でトラブルになることも。
📄【相続開始後3か月以内】
ここが一番重要です!
④ 相続人の確定
- 亡くなった方の戸籍を出生から死亡まですべて取り寄せる。
- 相続人が誰か(配偶者・子・兄弟姉妹など)を確定する。
⑤ 遺言書の確認
- 公正証書遺言:公証役場で閲覧可能
- 自筆証書遺言:家庭裁判所で「検認手続き」が必要
⑥ 相続財産の調査
- 不動産・預貯金・株式・生命保険・借金などをリスト化。
⑦ 相続の方法を選ぶ
- 単純承認:すべて引き継ぐ(借金も含む)
- 限定承認:プラスの財産の範囲で借金を返す
- 相続放棄:すべて放棄(家庭裁判所で手続き)
➡ 期限:相続発生から3か月以内
💰【相続開始後4〜10か月以内】
⑧ 遺産分割協議
- 相続人全員で、誰が何を相続するか話し合う。
- 内容を「遺産分割協議書」にまとめ、全員が署名・押印する。
⑨ 名義変更・解約・受取
- 不動産 → 法務局で名義変更(相続登記)
- 銀行口座 → 銀行で手続き(協議書と戸籍が必要)
- 保険金・年金・株式なども順次対応
⑩ 相続税の申告・納付
- 期限:相続開始から10か月以内
- 相続財産の合計が基礎控除を超える場合に必要
📘基礎控除額
3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
🪦【相続完了後(1年以内を目安に)】
⑪ 四十九日・一周忌などの法要
- 親族・友人を招いて供養を行う。
⑫ 相続登記の確認(2024年4月から義務化!)
- 不動産を相続した場合は3年以内に登記が義務化。
違反すると過料(罰金)の可能性あり。
✅【まとめ】時系列でのチェックリスト
| 時期 | 主な手続き | 期限の目安 |
|---|---|---|
| 死亡〜7日以内 | 死亡届提出、火葬許可取得 | 7日以内 |
| 〜2週間 | 健康保険・年金手続き、公共料金整理 | 約2週間 |
| 〜3か月 | 相続人確定、財産調査、相続放棄判断 | 3か月以内 |
| 〜10か月 | 遺産分割協議、名義変更、相続税申告 | 10か月以内 |
| 〜1年 | 法要、登記確認 | 約1年以内 |


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