半年で約1500件!?上野・アメ横で発生した道路交通法違反の一斉摘発とは?【道路使用・占有許可について行政書士が徹底解説】

東京を代表する観光スポットの一つである アメ横商店街。
年末の買い出しや食べ歩きスポットとして全国的に有名ですが、近年、上野周辺のアメ横では「道路交通法違反」に関する一斉摘発や警察指導が強化されています。
ニュースなどで、
- 「アメ横で違法な路上販売を摘発」
- 「道路にはみ出した商品陳列を警察が指導」
- 「無許可営業に対して一斉取り締まり」
などの報道を見た方もいるでしょう。
しかし、
「店の前に商品を置くだけでも違法なの?」
「アメ横のような商店街では普通では?」
「道路使用許可って何?」
と疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、行政書士の立場から、
- アメ横の一斉摘発とは何か
- どのような行為が問題になるのか
- 道路交通法違反とは?
- 道路使用許可との関係
- 飲食店や物販店が注意すべき点
- 実際によくあるケース
について、法律初心者にも分かりやすく詳しく解説します。
アメ横とはどんな場所?
アメ横は、上野駅から御徒町駅周辺に広がる巨大商店街です。
正式名称は「アメヤ横丁」。
戦後の闇市文化を背景に発展したことで知られ、
- 海鮮販売
- 食品販売
- 衣料品
- スニーカー
- 海外雑貨
- 香辛料
- 食べ歩きグルメ
など、多種多様な店舗が密集しています。
特に外国人観光客からも人気が高く、近年はインバウンド需要の回復によってさらに混雑が激しくなっています。
なぜアメ横で一斉摘発が行われたのか?
最大の理由は「通行障害」
アメ横はもともと道幅が狭く、人通りが非常に多いエリアです。
そこへ、
- 商品棚
- 発泡スチロール
- ワゴン
- 看板
- 呼び込み
などが加わることで、歩行空間が極端に狭くなります。
その結果、
- 歩行者同士の接触
- 転倒事故
- ベビーカー通行困難
- 車椅子通行障害
- 緊急避難妨害
などの危険性が問題視されています。
問題になりやすい行為一覧
| 行為 | 問題になる理由 |
|---|---|
| 商品のはみ出し陳列 | 歩道占有・通行妨害 |
| ワゴン販売 | 道路使用許可の問題 |
| 路上販売 | 無許可営業 |
| 店前での客引き | 歩行者滞留 |
| 大型看板設置 | 安全性問題 |
| 食べ歩き販売 | 混雑誘発 |
道路交通法とは?
道路の安全を守る法律
道路交通法 は、
- 車
- 自転車
- 歩行者
などの交通ルールを定める法律です。
しかし実際には、単なる「交通ルール」だけでなく、
- 道路の安全
- 円滑な通行
を確保する目的もあります。
そのため、道路上で営業行為を行う場合にも関係してきます。
特に重要なのが「道路使用許可」
道路使用許可とは?
道路上で通常の通行以外の行為をする際に必要な許可です。
例えば、
- 屋台営業
- イベント
- 撮影
- 工事
- 路上販売
などで必要になります。
許可を出すのは誰?
道路使用許可は、管轄警察署長が出します。
アメ横周辺であれば、主に警視庁管轄になります。
よくある違反①
商品のはみ出し陳列
アメ横で最も多いのがこれです。
例えば、
- 魚箱
- 野菜箱
- ワゴン
- ハンガーラック
などを店舗前道路に置くケース。
「少しだけだから大丈夫」は危険
多くの店舗が、
「少しくらいなら問題ない」
と考えがちです。
しかし実際には、
- 歩行空間を塞ぐ
- 人が滞留する
- 混雑を悪化させる
場合には、警察指導の対象になります。
よくある違反②
ワゴン販売
アメ横では、店前ワゴン販売が頻繁に見られます。
しかし、
- 常時設置
- 道路固定
- 通行妨害
などがある場合、問題になります。
「道路占用許可」も関係する
ここは非常に重要です。
道路使用許可との違い
| 許可 | 管轄 | 内容 |
|---|---|---|
| 道路使用許可 | 警察署 | 道路で行為をする |
| 道路占用許可 | 道路管理者 | 道路に物を置く |
つまり…
ワゴン販売では、
- 営業している
- 物を置いている
の両方に該当する可能性があります。
そのため、両方の許可が必要になる場合があります。
よくある違反③
路上での食べ歩き販売
最近増えているのが、
- ケバブ
- 焼き鳥
- 海鮮串
- フルーツ飴
などの販売です。
飲食はさらに注意
飲食営業では、
- 保健所営業許可
- 食品衛生法対応
- 深夜営業規制
なども関係します。
つまり、
「道路交通法だけ守ればいい」
わけではありません。
一斉摘発では何が行われる?
警察・行政の合同巡回
アメ横では、
- 警察
- 行政
- 道路管理者
などが合同で巡回するケースがあります。
主なチェック内容
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 道路使用許可 | 許可証確認 |
| 商品配置 | 通行妨害有無 |
| 看板 | 突出確認 |
| 路上販売 | 無許可営業確認 |
| 安全性 | 避難経路確認 |
違反するとどうなる?
まずは口頭注意
初回では、
- 商品移動指導
- 口頭警告
で終わることもあります。
しかし改善しないと…
繰り返し違反すると、
- 警告
- 撤去命令
- 書類送検
に発展する可能性があります。
刑事罰の可能性
道路交通法違反では、
- 3か月以下の懲役
または - 5万円以下の罰金
が科される可能性があります。
※違反内容によります。
実例で解説
東京都墨田区在住Aさんの場合
東京都墨田区在住のAさんは、雑貨販売を行っていました。
観光客向け販売を強化するため、アメ横周辺でワゴン販売を開始。
しかし、
- 商品棚を歩道にはみ出し設置
- 呼び込み実施
- 道路使用許可未取得
という状態でした。
最初は軽い指導だった
当初は警察から、
「少し下げてください」
という口頭注意のみでした。
しかし年末シーズンに混雑が激化。
結果として、
- 再指導
- 商品撤去指導
- 営業確認
が行われました。
Aさんが困ったポイント
Aさんは後から、
- 道路使用許可
- 道路占用許可
- 保健所関係
を確認することになり、
- 営業停止リスク
- 費用増加
- スケジュール遅延
が発生しました。
「他の店もやっている」は通用しない
アメ横では、
「周囲もやってるから大丈夫」
という感覚が生まれやすいです。
しかし実際には、
- 苦情
- SNS拡散
- 事故
- 観光客増加
などをきっかけに、一斉摘発が行われます。
適法に営業するには?
まずは必要許可の確認
営業内容によって必要許可は異なります。
| 営業内容 | 必要になりやすい許可 |
|---|---|
| ワゴン販売 | 道路使用許可 |
| 屋台営業 | 道路使用+占用 |
| キッチンカー | 営業許可+道路使用 |
| 食品販売 | 保健所許可 |
行政書士に相談するメリット
行政書士に依頼すると、
- 必要許可整理
- 管轄確認
- 書類作成
- 図面作成
- 警察署対応
などをサポートできます。
特にアメ横のような混雑地域では、事前確認が極めて重要です。
まとめ
上野・アメ横では現在、
- 無許可営業
- はみ出し陳列
- ワゴン販売
- 通行妨害
への取り締まりが強化されています。
特に道路交通法違反は、
「少しだけだから大丈夫」
という感覚で違反してしまうケースも少なくありません。
しかし、
- 警察指導
- 商品撤去
- 刑事罰
につながる可能性があります。
適法に営業を継続するためには、事前の許可確認が重要です。
道路使用許可・営業許可のご相談は富森行政書士事務所へ
富森行政書士事務所では、
- 道路使用許可
- 道路占用許可
- キッチンカー営業
- 飲食営業許可
- イベント出店
- 警察署提出書類
などのご相談に対応しております。
「この営業方法は違法になる?」
「警察から指導を受けた」
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という方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
