建設業の決算変更届(決算届)とは?

以下では、建設業の決算変更届(決算届)とは何か、目的・提出書類・期限・注意点を行政書士実務ベースで丁寧に解説いたします。


📌 建設業「決算変更届」とは?

建設業許可業者が、毎事業年度終了後に提出しなければならない届出です。

建設業者の経営内容・財務状況を行政庁に報告する義務であり、
提出を怠ると 更新ができなくなる 重要な届出です。


📅 いつ提出するのか(期限)

事業年度終了後 4ヶ月以内

例)3月決算なら → 7月末まで


📎 提出先

許可を受けている都道府県(知事許可)
国土交通大臣(大臣許可)


📑 必要書類(代表例)

  • 決算報告書
  • 工事施工金額調書
  • 工事経歴書
  • 財務諸表(貸借対照表・損益計算書等)
  • 注記表
  • 事業報告書(法人の場合)
  • 納税証明など(自治体による)

※都道府県によって必要書類が異なります


📌 決算変更届を出さないとどうなる?

  • 許可の更新ができなくなる
  • 失効になる恐れ
  • 経営事項審査(経審)が受けられない
  • 工事入札に参加できなくなる

決算届は 毎年必須 であり、非常に重要です。


🔍 よくある提出ミス・注意点

目次

✔ 決算報告が数年未提出

→ 更新直前にまとめて提出するケースが多い(本来NG)

✔ 工事経歴書の書き方の誤り

→ 技術者要件に影響する場合あり

✔ 経審と連動していない

→ 公共工事を考えるなら、経審対応が必須


📌 「決算変更届」という名前の理由

建設業許可の「変更事項(決算)」という扱いで提出するため
「決算変更届」と呼ばれています。


✨ポイント整理

項目内容
提出義務毎年
期限決算後4ヶ月以内
重要度非常に高い
未提出更新不可・失効リスク

🖋 行政書士ができること

  • 決算内容の整理
  • 書類の作成
  • 工事経歴書作成
  • 経審を見据えたアドバイス
  • 毎年のフォロー

建設業許可業務の中でも、最も相談が多い分野です。


📌 まとめ

  • 建設業許可を受けている企業は毎年必要
  • 決算期後4ヶ月以内
  • これを怠ると更新できない
  • 経審に直結
  • 行政書士の代表的業務

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東京都行政書士会墨田支部所属の富森翔太です。
相続、許認可、会社設立等の業務を行なっています。
行政や法律に関する疑問や手続きについてわかりやすく発信していきます。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次