「公共工事ってどうやって決まるの?」入札の仕組み・流れ・談合との違いまで行政書士がやさしく解説

「公共工事って、結局どうやって業者が決まっているの?」
「入札って聞くけど、何をしているの?」
「コネや談合で決まっているわけじゃないの?」
道路工事や学校の建設、下水道工事など、
私たちの身近には数多くの公共工事があります。
しかし、その決まり方については
意外と知られていません。
本記事では、法律初心者の方でも理解できるように、
- 公共工事とは何か
- 公共工事は誰が発注しているのか
- 入札制度の仕組み
- 落札者が決まるまでの流れ
- 東京都墨田区に住んでいる方の具体例
を、図や表を使いながら分かりやすく解説します。
そもそも公共工事とは?
公共工事の定義
公共工事とは、
国や地方公共団体(自治体)が税金を使って行う工事のことです。
代表的な例としては、
- 道路・橋・トンネルの建設
- 学校や市役所の建設
- 河川改修や下水道工事
などがあります。
なぜ「公共」なの?
公共工事は、
特定の個人のためではなく、社会全体の利益のために行われます。
そのため、
- 公平性
- 透明性
- 税金の適正な使用
が強く求められます。
公共工事は誰が発注しているの?
発注者の種類
公共工事の発注者は、主に以下のとおりです。
| 発注者 | 具体例 |
|---|---|
| 国 | 国土交通省、防衛省など |
| 都道府県 | 東京都 |
| 市区町村 | 墨田区 |
| 公的機関 | 公団・独立行政法人 |
【実例】墨田区の場合
東京都墨田区では、
- 区道の補修工事
- 区立小学校の改修工事
- 公園整備
などを、墨田区が発注者となって行っています。
公共工事は「勝手に」業者を選べない
税金を使うからこそのルール
公共工事では、
「知り合いの業者にお願いする」
ということはできません。
必ず、
**法律に基づいた手続き(入札)**で決定します。
入札とは?【専門用語の補足】
**入札(にゅうさつ)**とは、
複数の業者が、
- 工事をいくらでできるか
- どのような体制で行うか
を提示し、
最も条件の良い業者を選ぶ制度です。
公共工事が決まるまでの全体像
まずは全体の流れを見てみましょう。
① 工事計画の作成
↓
② 入札参加資格の確認
↓
③ 入札公告
↓
④ 入札
↓
⑤ 落札者決定
↓
⑥ 契約締結
↓
⑦ 工事開始
ステップ① 工事計画の作成
発注者(国や自治体)は、
- どんな工事が必要か
- 予算はいくらか
- 工期はどれくらいか
を事前に決めます。
ステップ② 入札参加資格とは?
入札に誰でも参加できるわけではない
公共工事は、
一定の基準を満たした業者のみが参加できます。
これを
入札参加資格といいます。
入札参加資格とは?【補足】
入札参加資格とは、
- 経営状況
- 技術力
- 過去の実績
などを審査し、
「この業者は公共工事を任せても大丈夫」と
認められた資格です。
建設業許可との違い
| 項目 | 建設業許可 | 入札参加資格 |
|---|---|---|
| 目的 | 工事を請け負う資格 | 公共工事に参加 |
| 管轄 | 国・都道府県 | 各発注機関 |
| 毎年更新 | 不要 | 必要な場合あり |
👉 両方必要なケースがほとんどです。
ステップ③ 入札公告とは?
入札公告とは?【補足】
入札公告とは、
「この工事を行います。参加したい業者は応募してください」
という公式なお知らせです。
- 官報
- 自治体のホームページ
などで公表されます。
ステップ④ 入札の方法は1つではない
主な入札方式
| 入札方式 | 特徴 |
|---|---|
| 一般競争入札 | 誰でも参加可能 |
| 指名競争入札 | 指名された業者のみ |
| 随意契約 | 例外的に1社と契約 |
一般競争入札とは?
一般競争入札は、
条件を満たせば広く参加できる方式です。
現在、
最も透明性が高い方法として主流です。
指名競争入札とは?
発注者が、
- 信頼できる業者
- 実績のある業者
をあらかじめ指名し、
その中で入札を行います。
ステップ⑤ 落札者はどう決まる?
「一番安い」だけではない
以前は、
一番安い業者=落札
というケースが多くありました。
しかし現在は、
価格+技術力を総合的に評価する
方式が増えています。
総合評価方式とは?【補足】
総合評価方式とは、
- 価格
- 技術提案
- 実績
- 人員体制
を点数化し、
合計点が最も高い業者を選ぶ方式です。
【図解】価格だけで決まらない仕組み
価格点:70点
技術点:30点
----------------
合計点で比較
談合って本当にあるの?
談合とは?【補足】
**談合(だんごう)**とは、
入札前に業者同士が話し合い、
- 落札者
- 落札価格
を決めてしまう行為です。
👉 独占禁止法違反で、厳しく処罰されます。
現在の対策
- 電子入札
- 入札結果の公開
- 監査の強化
により、
不正は大幅に減少しています。
【実例】墨田区に住んでいる方から見た公共工事
墨田区在住Cさんのケース
墨田区在住のCさんは、
「自宅前の道路工事、なぜこの業者なの?」
と疑問に思いました。
調べてみると、
- 墨田区が一般競争入札を実施
- 複数社が参加
- 総合評価方式で選定
➡ 透明な手続きで決まっていたことが分かりました。
公共工事に参加したい事業者の注意点
よくある失敗
- 建設業許可はあるが入札資格がない
- 更新手続きを忘れていた
- 書類不備で失格
👉 事前準備が非常に重要です。
行政書士ができるサポート
行政書士は、
- 建設業許可申請
- 入札参加資格審査申請
- 更新・変更手続き
など、
公共工事参加に不可欠な手続きをサポートします。
まとめ|公共工事は「公平・透明」が原則
本記事のポイント
- 公共工事は税金で行われる
- 入札制度で業者が決まる
- 価格だけでなく技術力も評価
- 不正防止の仕組みが整っている
📩 公共工事・入札手続きでお困りの方へ
- 入札に参加したいが何から始めればいいか分からない
- 建設業許可や入札資格の取得が不安
- 墨田区・東京都の公共工事に挑戦したい
そのような場合は、
専門家への相談が成功への近道です。
👇
詳しくは、富森行政書士事務所のお問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。
墨田区をはじめ、東京都内全域で
公共工事・入札関連手続きを丁寧にサポートいたします。
