『終活とは?』いつから何から始めればいいか簡単に詳しく終活アドバイザーとして解説


終活は「まだ元気な今」だからこそ意味があります

~将来の不安を整理し、家族を困らせないために~

「終活」という言葉を聞いて、
「自分にはまだ早い」
「何から始めればいいか分からない」
と感じていませんか。

実は、当事務所にご相談に来られる方の多くが、
「元気なうちに考えておけばよかった」
と口をそろえておっしゃいます。

終活とは、亡くなる準備ではありません。
これからの人生と、万が一のときに家族を守るための準備です。


目次

こんな不安はありませんか?

  • 将来、認知症になったらお金の管理はどうなるのか
  • 入院や施設入所の手続きは誰がするのか
  • 亡くなった後の手続きを家族に任せきりにしてよいのか
  • 相続でもめないだろうか
  • 延命治療について自分の考えを伝えられているだろうか

1つでも思い当たる方は、終活を考えるタイミングかもしれません。


終活で備えられる5つのこと

終活では、人生の段階ごとに備えをしていきます。
ここでは、行政書士が関与できる代表的な5つの制度をご紹介します。


① 財産管理委任契約

― 元気なうちから「お金の管理」を任せる ―

年齢を重ねると、銀行手続きや支払いが負担になることがあります。

財産管理委任契約は、
判断能力があるうちから、預金の管理や支払いなどを
信頼できる人に任せる契約です。

よくあるご相談

「入院中の支払いや手続きを子どもに任せたい」

このような場合に、非常に有効です。


② 任意後見契約

― 認知症になったときの備え ―

将来、認知症になった場合に備え、
「そのときはこの人に支援してもらう」と決めておくのが
任意後見契約です。

  • 元気なうちに契約
  • 認知症になってから効力が発生
  • 家庭裁判所が関与

という特徴があります。

**「もしものときの保険」**として考えると分かりやすい制度です。


③ 死後事務委任契約

― 亡くなった後の手続きをお願いする ―

亡くなった後には、

  • 葬儀・火葬
  • 役所への届出
  • 賃貸や公共料金の解約

など、多くの手続きが必要です。

死後事務委任契約は、
これらを誰に任せるかを生前に決めておく契約です。

身寄りが少ない方だけでなく、
「家族の負担を減らしたい」という理由で選ばれる方も増えています。


④ 遺言書

― 相続で揉めないために ―

遺言書は、
亡くなった後の財産の分け方を決めるものです。

  • 誰に
  • どの財産を
  • なぜ渡すのか

を明確にすることで、相続トラブルを防ぐ効果があります。

「うちは仲が良いから大丈夫」
そう思っていたご家庭でも、相続をきっかけにもめてしまうケースは少なくありません。


⑤ 尊厳死宣言書

― 自分らしい最期のために ―

延命治療についての考え方は、人それぞれです。

尊厳死宣言書は、
回復の見込みがない場合の医療について、
自分の意思を文書で残しておくものです。

これは、
家族が迷わず判断できるようにするための思いやりでもあります。


終活は「一人ひとり違う」のが普通です

終活には「正解の形」はありません。

  • 家族構成
  • 財産の内容
  • 将来への不安

によって、必要な準備は大きく異なります。

そのため、
**「何を、どこまで準備すべきか」**を整理することがとても重要です。


行政書士に相談するメリット

行政書士は、

  • 制度を分かりやすく説明
  • ご本人の状況を丁寧に整理
  • 必要な書類だけを無理なく提案

する役割を担います。

「まだ何をするか決まっていない」
「話を聞くだけでもいいのか不安」

そのような段階でも、まったく問題ありません。


まとめ:終活は、早すぎることはありません

終活は、
元気な今だからこそできる、将来への思いやりです。

  • 自分の意思を形にする
  • 家族を困らせない
  • 不安を整理する

その第一歩として、専門家に相談してみることをおすすめします。


ご相談をご検討の方へ

当事務所では、
終活に関するご相談を、分かりやすく丁寧にお伺いしております。

  • 何から始めればよいか分からない
  • 自分に必要なものだけ知りたい
  • 家族に説明できる形にしたい

このようなご相談でも構いません。

まずはお気軽にお問い合わせください。
初回相談は、制度の説明から丁寧に行っております。


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この記事を書いた人

東京都行政書士会墨田支部所属の富森翔太です。
相続、許認可、会社設立等の業務を行なっています。
行政や法律に関する疑問や手続きについてわかりやすく発信していきます。

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